明細別購買価格調整の操作は、過去に照合した購買オーダ明細に対して行われた価格訂正を含む請求書明細を入力するときに使用されます。価格調整は、すでに請求されている、購買オーダ照合ウィンドウに表示されないオーダ明細に対してのみ行うことができます。このアクティビティを実行すると、変更された各オーダ明細、すなわち価格を変更する必要がある各品目に接続されている価格差異と控除対象外税差異の転記が、請求書の個別転記として自動的に取得されます。価格調整では、既に請求されている購買品目の価格差異と、控除対象外税差異に関する転記のみが生成されます。価格調整機能は、主に貸方ノートに使用されます。価格と数量の両方を変更する場合は、照合時に購買オーダからの転記ウィンドウで処理を行う必要があります。
このアクティビティは、 2002-1 またはそれ以降のバージョンの [IFS/購買リードタイム] がインストールされており、 [IFS/請求書] と [IFS/購買リードタイム] の両方で実行可能ファイルを実行している場合にのみ使用できます。購買オーダ番号を知っているか否かに関わらず、価格調整を実行できます。購買仕入先請求書に購買オーダ番号または仕入先 ID を入力すると、この特定の購買オーダまたは仕入先に対して請求された、すべての購買オーダ明細にアクセスできるようになります。受領書明細ごとに、価格調整を行う購買品目の数量を指定できます。その後、 1 個あたりの価格差異、追加費用の調整、合計価格差異、割引、控除対象外税差異を入力できます。照合済品目の購買価格更新オプションが有効になっている場合、変更を行うと、購買/購買品目/購買品目の仕入先/全般タブの (通貨付き) 価格フィールドと割引率フィールドが自動的に更新されます。
このアクティビティを実行すると、請求書に作成された各転記明細が個別の請求書明細に接続されます。請求書/仕入先請求書/マニュアル仕入先請求書の転記情報セクション内の参照明細 ID フィールドには、(請求書) 明細 ID が自動的に入力されます。価格が訂正された各オーダ明細では、請求書に価格差異と控除対象外税差異の転記明細が自動的に生成されます。このアクティビティを実行すると、調整された購買品目ごとに価格差異と控除対象外税差異の転記が、請求書明細ごとに明確に指定されます。
価格調整を行う前に、購買を仕入先請求書と照合する必要があります。仕入先から受け取った訂正請求書に従って、購買オーダ参照、仕入先 ID、 または金額のいずれかを記載した、請求書の入力を開始する必要があります。
請求書に接続された伝票に、価格差異と控除対象外税差異の転記が作成されます。照合に含まれる価格調整済の各オーダ明細によって、請求書に 1 つ以上の転記明細が自動的に生成されます。価格調整された請求書のすべての転記は、個々の請求書明細に接続されます。伝票は、 [IFS/会計ルール] の保留テーブルに配置されます。
価格調整された請求書を購買オーダ明細と照合する際には、特別なチェックが行われます。価格調整されたオーダ明細の購買品目が、数量別価格を使用する仕入先契約に含まれている場合、金額の累積値は該当期間に更新されます。価格調整された購買品目または番号なし品目が、仕入先契約に含まれる仕入先分類に属している場合、金額の累積値は、分類金額別割引率の価格設定の該当期間に更新されます。いずれの場合も、仕入先契約全体の現在の金額が更新されます。