このアクティビティを使用して、受注オーダーに請求書通貨コードや請求書為替レートタイプを入力します。受注オーダーに入力された請求書通貨は、その特定のオーダーに対して顧客に請求される通貨です。受注オーダーに入力された請求書通貨レートタイプは、顧客請求書に適用される為替レートタイプになります。
受注オーダーに適用される通貨とは異なる請求書通貨の使用は、主に会社の会計通貨の変動が大きい場合に行われます。異なる請求書通貨を使用することで、会社は会計通貨を為替レートの変動から保護することができ、為替レートの変動は顧客への請求価格に影響します。
顧客請求書を作成すると、すべての品目明細、レンタル明細、経費明細の請求書為替レートタイプの為替レートを使用して、すべての価格、税、割引が請求書通貨に換算されます。
顧客ごとに既定値を定義して、その顧客の受注オーダーを作成するときに請求書通貨および請求書為替レートタイプがフィールドに自動的に転載されるようにすることができます。
請求書通貨の既定値は、顧客ページの通貨フィールドに追加し、顧客ページの [販売] タブで 顧客請求書の既定として請求書通貨を使用するトグルを有効にすることで設定できます。
注釈:プロジェクトが受注オーダーヘッダに紐付けられている場合は、関連のプロジェクトに紐付けられている為替レートタイプがオーダーに適用されます。
オーダー通貨とは異なる請求書通貨を使用して請求書を作成する場合、最初に受注オーダーの [販売価格/基本] が入力された請求書為替レートタイプを使用して再計算されます。その後、再計算された [販売価格/基本] が請求書為替レートタイプから適用可能な為替レートを使用して請求書通貨に換算されます。
以下は、請求書通貨が使用される場合の 2 つのケースです。
1.基本通貨 (会計通貨) を請求書通貨に使用する。
基本通貨 = TRL
オーダ通貨 = EUR
請求書通貨 = TRL
受注オーダー:
レート (TRL/EUR) = 5
基本価格 (TRL) = 20
通貨価格 (EUR) = 100
注文処理中に、TRL/EUR 間の為替レートが変更された可能性があります。
請求書を作成する際:
新レート (TRL/EUR) = 10
基本価格 (TRL) = 10
通貨価格 (EUR) = 100
受注オーダー請求書 (請求書通貨換算)
現在の価格 (TRL) = 10
オーダ通貨 = EUR
請求書通貨 = USD
基本価格 (TRL) = 20
通貨価格 (EUR) = 100
基本価格 (TRL) = 10
通貨価格 (EUR) = 100
基本価格 (TRL) = 10
通貨価格 (USD) = 200