税込価格

IFS Cloud は、B2B コラボレーションを処理するために構築されています。ほとんどの国では、最終消費者に請求される価格に対して税金が課されます。つまり、会社間の取引では税抜き価格が使用されるということです。ただし、一部の国ではこの概念に従わず、税込価格で B2B 取引を行っています。

IFS Cloud は価格と税込価格の両方をサポートしています。[税込価格を使用] 設定は税計算の基準額を指定します。会社、サイト、顧客、仕入先、商品などで使用できます。この設定を行うことにより、価格または税込価格のいずれかを入力できるようになります。[税込価格を使用] の設定に基づき、[価格] フィールドか [税込価格] フィールドどちらかに値を入力できます価格と税込価格の両方がデータベースに保存されます。

会社の [税込価格を使用] 設定は、サイト、仕入先、顧客の規定の設定として反映されます。仕入先と顧客の設定は、購買オーダー、仕入先契約、受注オーダー、販売見積、顧客契約、返品承認、出荷の既定の設定として反映されます。サイトの設定は、商品、サービス、セット商品、販売経費タイプ、購買品目仕入先、購買経費タイプの規定の設定として反映されます。

もし、[税込価格を使用] オプションが有効になっている場合: [税込価格] フィールドのみが編集可能となり、価格は編集できません。税計算基準額は税込価格となります。価格は、入力された税込価格と税コードに基づいて計算されます。

もし、[税込価格を使用] オプションが無効になっている場合: [価格] フィールドのみが編集可能となり、税込価格は編集できません。税計算基準額は価格となります。税込価格は、入力された価格と税コードに基づいて計算されます。

一般 [税込価格] 式

税込価格の一般的な計算式は、価格 * ((合計税率%/100) + 1) です。これは、顧客がわかっている場合の受注オーダーと販売見積明細に影響します。

例:

通貨:スウェーデンクローナ
税率%: 25% と 5%
税抜価格: 100 スウェーデンクローナ
税込価格: 130 スウェーデンクローナ = 100 * ((25/100+5/100) + 1)

一般 [価格] 式

価格の一般的な計算式は、税込価格 - 税金です。これは、顧客がわかっている場合の受注オーダーと販売見積明細に影響します。

例:

通貨:スウェーデンクローナ
税: 25% と 5%
税込価格: 260 スウェーデンクローナ
はじめに、税金を計算します
合計税金額 (四捨五入なし) = 税込価格/(1 + 合計税率%) * (合計税率%)
合計税金額 (四捨五入なし) = 260/((1+(25/100 + 5/100)) * (25/100 + 5/100) = 60 スウェーデンクローナ

25% の税額 (四捨五入) = 60/30*25 = 50 スウェーデンクローナ
5% の税額 (四捨五入) = 60/30*5 = 10 スウェーデンクローナ

合計税金額 (四捨五入) = 50 + 10 = 60 スウェーデンクローナ

価格 = 税込価格 - 税金 = 260 - 60
価格 = 260 スウェーデンクローナ

従属 - 一般

会社/住所/税情報
会社/税コントロール

従属 - 受注オーダー

商品

[商品] では、[課税対象] パラメータが定義されています。[True] に設定されていると、その商品に対する税金が計算されます。
税コード: オブジェクトレベルの税検証が必要であり、その商品が表である場合は、税コードを定義する必要があります。これによって、商品に適用される税率が示されます。
商品に税クラスが指定されている場合は、税込価格は計算できません。代わりに、[価格] フィールドからの値が [税込価格] フィールドにも表示されます。

価格表

[価格表] では、異なるサイトに属する商品を接続できますが、それらのサイトは同じ会社に接続されている必要はありません。したがって、価格表には、異なる税コードを持つ会社に属する商品が含まれる可能性があります。つまり、混合した複数の商品を価格表に含めることが可能だということです。

顧客

[顧客] では、税金を適用するかどうかを指定できます。これは、顧客の住所に対する税負担を定義することによって行われます。
受注オーダーまたは販売見積に住所レベルの税が適用される場合、税コードも顧客の住所ごとに定義されます。

受注オーダ明細

顧客の税負担が [税] の場合、商品が課税対象であれば税額が計算されます。税負担は、[受注オーダー] ヘッダから既定値として取得されます。手動で変更が可能です。

従属 - 調達

サイト

住所レベルの税が適用される場合は、サイトの住所の納品シナリオに適用される税コードを定義します。

仕入先

仕入先の請求書ページで、税負担が定義されます。[IFS/請求書] モジュールがインストールされていない場合は、仕入先の購買管理データ上の [税負担] が使用されることに注意してください。
[仕入先/住所/納入/税情報] タブ上で、住所レベルの税金処理において、出荷シナリオに対する税コードが定義されます。

購買品目

商品の課税可能性が定義されます。購買品目は、課税対象になる場合とならない場合があります。課税対象外の場合は税金は計算されません。

仕入先別購買品目

オブジェクトレベルの税検証が必要で、購買品目が課税対象である場合は、購買品目の仕入先に税コードを入力することが必須です。税コードは製品ごとに異なる可能性があるため、購買品目の仕入先に税コードを付与します。

購買オーダ

仕入先税負担が課税対象で、かつ商品が課税対象である場合、税金が計算されます。税負担は、[購買オーダー] ヘッダから既定値として取得されます。手動で選択または消去できます。

仕入先契約/品目数量別価格

仕入先契約は所有サイトに接続されますが、グループ契約にすることもできます。後者の場合は、多くの異なるサイトに適用されます。これらのサイトが同じ会社に属しているかどうかの制限はありません。
税込価格機能は、価格が 1 つのサイトのみに有効な場合にだけ機能します。