プロジェクトの資源計画について

説明

プロジェクト資源計画には、プロジェクト アクティビティに必要な資源を特定、割り当て、管理する体系的なプロセスが含まれます。効果的なプロジェクト資源計画は、必要なすべての資源が効率的に利用および管理されることを保証することで、プロジェクトを時間どおりに、予算内で、望ましい品質基準で提供するのに役立ちます。

資源グループを計画する場合

プロジェクトには、あらゆる種類の資源グループ (マシン グループ、人のグループ、ツール/機器グループ、作業員グループなど) を計画できます。プロジェクト資源計画は、資源が効率的かつ効果的に計画されることを保証することで、複数のプロジェクトにわたるキャパシティ計画において重要な役割を果たします。

1 つのアクティビティに対して複数の資源グループを計画できます。資源基準を使用すると、同じアクティビティで同じ資源グループを複数回計画できます。資源自体を超えた別のレベルの計画を可能にするには、プロジェクトでリソース基準を定義する必要があります。

プロジェクト レベルまたはサブプロジェクト レベルから資源グループを計画することが可能です。ただし、このような場合、プロジェクト資源計画は常にアクティビティ レベルで行われるため、サブプロジェクトやアクティビティを指定する必要があります。

資源の原価とキャパシティ

資源グループにアクティビティ期間の原価とキャパシティを定義しておくことが重要です。使用する資源の原価とキャパシティは、アクティビティの早期開始日と終了日によって定義されます。資源の原価と時間は、転記コントロールの設定に従ってプロジェクトに報告されます。

資源要件の計画

プロジェクトに対して資源要件を定義できます。プロジェクトの資源要件を計画することで、資源グループの要件を計画すれば、スキル、能力、認定資格などの定義された基準を満たす個人をプロジェクトに割り当てることができるようになります。これにより、プロジェクトの実行が成功しやすくなります。

計画原価を計算する場合

資源グループと計画時間を指定して、資源グループを計画できます。計画原価は、計画された作業時間と資源グループの原価に基づいて計算されます。たとえば、任意のプロジェクトで資源グループの計画作業時間を 200 時間とし、グループの原価を 1 時間あたり 50 米ドルとした場合、計画原価は10,000 米ドルになります。資源計画レコードの原価要素により、資源グループに関連する費用を詳細に追跡できます。資源または転記の原価が後で変更された場合は、原価更新コマンドを使用して変更を更新できます。

作業オーダと残りの時間数を管理する場合

プロジェクトで計画された資源グループがすでに作業工程で計画されている場合、消費時間には作業工程に予約された時間が表示されます。未消費時間は、作業工程で計画された時間を除き、プロジェクトアクティビティにまだ使用できる時間を示します。これにより、資源が過剰に使用されないよう防ぐことができます。たとえば、任意のプロジェクトで資源グループの計画作業時間を 100 時間とし、作業工程に 30 時間を計画した場合、残りの計画時間は 70 時間になります。

進行状況を追跡して完了を推定する場合

プロジェクト アクティビティで実行される作業量は、資源計画明細の進捗で手動で設定できるため、特定のアクティビティの進行状況を正確に記録および追跡できます。これにより、計画されたスケジュールからの逸脱を特定し、速やかに是正措置を講じることができます。

完了までの推定時間は、手動で記録された進行状況に基づいて計算され、資源グループがアクティビティを完了するために必要な現実的な予測時間が提示されます。推定時間と実際の作業時間を比較することで、アクティビティの進捗状況の追跡に役立ちます。たとえば、アクティビティの完了に対して、当初、資源グループの計画作業時間を 100 時間としていました。ところが、50 時間の作業後にアクティビティの 40% しか完了していなかった場合、推定時間は 75 時間になります。遅延が判明した場合は、残りの作業が修正された期限内に完了するようプロジェクト計画を調整することができます。

資源の計画作業時間数と実際の時間数

予定時間数と報告された時間数を比較することで、資源が期待どおりに使用されているかどうかを判断できます。たとえば、プロジェクトで資源グループの作業時間を 100 時間で計画し、合計作業日数の 50 日のうち 10 日が経過した場合、予定されている作業時間は 20 時間になります。資源に計画された作業時間数と実際の時間数に相違がないかを特定し、問題があればそれに対処する適切な措置を講じることができます。