[一覧 - プロジェクト会計] プロセスは、プロジェクト会計に関する情報を入力し、フォローアップするために使用されます。プロジェクト会計は、 IFS 財務の統合部分であり、会計管理コードの 1 つである B-J に基づいています。IFS プロジェクトまたは IFS/受注オーダ で定義されたプロジェクトは、IFS 財務のプロジェクト会計と統合されます。すべてのプロジェクトは IFS 財務のプロジェクト グループに属しており、個々のプロジェクトの動作はデフォルトで設定されます。IFS/一覧 - プロジェクト会計のクエリとレポートでは、プロジェクトの発生元に関係なく、すべてのプロジェクトの情報を参照できます。
プロジェクト会計の最も重要な機能は次のとおりです。
以下にプロジェクト会計の使用方法の要約を示します。実行前に、 [財務の基礎の定義] 主要プロセスのアクティビティ 、 [一覧 - プロジェクト会計、財務基本情報の要件 (BDR)] アクティビティ、および [プロジェクト資本化] と [会計ジョブ] のトピックの説明を確認してください。
IFS/総勘定元帳のプロジェクト会計では、複数のプロジェクト タイプを使用できます。プロジェクト タイプを使用すると、プロジェクトの耐用期間中にプロジェクト原価とプロジェクト収益が結果に影響を与えるか、また、影響を与える場合はどのように影響を与えるかを決定できます。新規プロジェクトの情報を入力する際には、プロジェクト タイプを選択します。次のプロジェクト タイプを使用できます。
定期資本化が使用されている場合、同じプロジェクトの総勘定元帳で 1 つのプロジェクト タイプを使用し、特定の内部元帳で別のプロジェクト タイプを使用できます。これは、会社が 2 つの異なる会計原則 (GAAP) に従ってレポートを行う必要がある場合に非常に便利です。
[収益/費用の資本化] プロジェクトは、顧客プロジェクトや会社の固定資産の生産に使用できます。このプロジェクトは、プロジェクトの耐用期間中、結果勘定科目に影響を与えません。
クエリとレポートを使用すると、プロジェクトの詳細情報をフォローアップおよび分析できます。プロジェクトの準備が完了したと報告されると、資本化された収益の転記を元の勘定科目に戻す伝票が作成されます。資本化された原価も、元の勘定科目またはプロジェクトに定義されたコード体系 (再転記規則) に再転記されます。
費用の資本化プロジェクトは、継続的に一部請求される長期プロジェクトに使用できます。原価トランザクションのみが資本化されます。プロジェクトの実際の原価は、プロジェクトの耐用期間中、結果勘定科目に影響を与えません。[収益/費用の資本化] プロジェクトの場合と同様に、プロジェクトの原価転記の逆仕訳は更新ルーチンで自動的に作成されるか、別の定期的なプロセスで作成されます。プロジェクトの収益を転記する際には、プロジェクトに指定された貢献利益率に基づいて仮原価が見積もられます。この仮原価は、転記コントロールの転記タイプ GP5 (計算プロジェクト原価) に定義された勘定科目に転記されます。転記タイプ GP3 (資本化プロジェクト原価) に指定された勘定科目に対して、相手勘定転記が作成されます。プロジェクトの収益は資本化されず、指定された収益勘定科目に残ります。これは、プロジェクトの貢献利益率に基づいて見積もられた仮原価が、会社の業績に適用されることを意味します。プロジェクトの準備が完了したと報告されると、この仮原価が取り消され、資本化原価が元の勘定科目、またはプロジェクトに定義されたコード体系 (再転記規則) に転記伝票が作成されます。
[収益の資本化] プロジェクトは、継続的に前払いで一部請求される長期プロジェクトに使用できます。収益トランザクションのみが資本化されます。プロジェクトの実際の収益は、プロジェクトの耐用期間中、結果勘定科目に影響を与えません。[収益/費用の資本化] プロジェクトの場合と同様に、プロジェクトの収益転記の逆仕訳は更新ルーチンで自動的に作成されるか、別の定期的なプロセスで作成されます。プロジェクトの原価は資本化されず、指定された原価勘定科目に残ります。仮売上は、定期的なみなし売上プロセスで計算され、会社の業績に適用されます。結果として生じたみなし売上伝票は、次の期間に自動的に取り消されます。プロジェクトの準備が完了したと報告されると、資本化された収益の転記を元の勘定科目に戻す伝票が作成されます。
[資本化無し] プロジェクトは、プロジェクト会計の最も単純なフォームです。プロジェクトの原価と収益は資本化されませんが、プロジェクト会計は更新されます。原価と収益は会社の業績に直接影響します。
[会計管理コードのプロジェクト] とは、標準の会計管理コードとしてのみ使用されることを意味します。プロジェクト会計は更新されません。これは、 [IFS 財務] がインストールされていない場合に使用できる、唯一のプロジェクト タイプです。
[IFS/一覧 - プロジェクト会計] のプロジェクト会計では、 [IFS 財務] 、 [IFS プロジェクト] 、 [IFS/受注オーダ] で作成されたプロジェクトを区別するために、異なるタイプのプロジェクト発生元を使用します。次の発生元を使用できます。
トランザクションがプロジェクトに転記されると、プロジェクト会計に反映されるように、伝票を総勘定元帳に更新する必要があります。これは、更新ルーティン開始アシスタントで実行可能です。
プロジェクトの資本化は、プロジェクトごとに独自に定義される 2 つの異なる方法で実行できます。
プロジェクトが完了したら、完了として報告する必要があります。[収益/費用の資本化] 、 [費用の資本化] 、または [収益の資本化] タイプのプロジェクトの場合、プロジェクトの仕掛品 (WIP) 勘定科目から元の原価・収益の勘定科目、または伝票に定義されたコード体系 (再転記規則) への転記を含む伝票が作成されます。通常、機能グループ P が規定の伝票タイプとして使用されます。プロジェクトの完了日が伝票日付として設定されますが、変更することも可能です。伝票は更新のために保留テーブルに配置されます。
定期資本化を使用する場合、資本化プロジェクトを 1 回または複数回、部分的に完了させること可能です。
プロジェクト発生元として [職務] を持つプロジェクトを完了/終了させる方法については、 [会計ジョブ] トピックの説明、または [プロジェクトを完了] アクティビティの説明を参照してください。
プロジェクトの完了時に投資トランザクションを追加し、プロジェクトによって生じた値の変化に応じて、固定資産残高を更新できます。これらのトランザクションは、プロジェクト完了後に変更できます。
プロジェクトの完了は処理戻しすることが可能です。処理戻しにより、プロジェクトのステータスが有効に戻り、プロジェクトを再び使用できるようになります。プロジェクトの完了の処理戻しが行われると、 P 関数グループに属する新規伝票が作成されます。この伝票は、プロジェクトが完了したときに作成された伝票とは、正反対のものになります。
完了したプロジェクトを再開することも可能です。プロジェクトのステータスが有効に戻り、プロジェクトを再度使用できるようになります。ただし、取消伝票は作成されません。このプロセス中に、プロジェクト タイプやプロジェクトのその他の設定を変更できます。これは、納入された顧客プロジェクトに対する保証請求を受け取るときに非常に便利です。
[IFS/一覧 - プロジェクト会計] の [プロジェクト分析詳細] フォルダには、総勘定元帳と内部元帳のそれぞれに 3 つのクエリ ページが含まれており、プロジェクトのフォローアップに使用できます。
これらのすべてのページでは、選択した会計管理コードに基づいて残高をグループ化し、基礎となる伝票明細にドリル ダウンすることが可能です。
総勘定元帳の [プロジェクト分析詳細] フォルダには、プロジェクトのフォローアップ用のレポート (プロジェクト残高レポート) も含まれています。このレポートには、 1 つ以上のプロジェクトの残高に関する情報が含まれています。指定された日付より前に完了したプロジェクトを除外できます。残高を予算と比較することもできます。
コード体系内の会計管理コードの 1 つがプロジェクト会計に使用されているため、プロジェクトのフォローアップ レポートも [IFS/レポート ジェネレータ] で設計できます。