かんばん計算やシミュレーションにおける重要な変数は、予想される平均日次需要です。この数量は、かんばん内の各項目ごとに決定されます。平均日次需要を手動で入力することも、システムで自動的に計算させることもできます。
考えられる需要源は次のとおりです:
システムが計算を実行する場合、販売見積/受注オーダー、顧客スケジュール/受注オーダー、MS/MRP、または繰返生産計画のいずれかから取得された日次需要が使用されます。これらの数量は、需要の変動が時間の経過とともにどのように影響するかを示すシミュレーションに使用できます。
MS/MRPは、従来の生産計画/MRPプランニングツールを使用して計画された各かんばんアイテムの需要源ですが、かんばんを介して実行されます。項目がマスター スケジュールされている場合、需要はマスター スケジュール受領と等しくなります。MRP 計画の場合、需要は正味所要量と等しくなります。
生産スケジュール は、生産スケジュールに基づいて引き出されるかんばん制御部品やサブアセンブリの需要源です。かんばんページの製造ラインへ供給フィールドに値を入力することで、需要を取得する特定の生産活動イベントラインを選択できます。この値が指定されていない場合、システムはすべての生産活動イベントラインから需要を取得します。
販売見積/受注オーダー は、マスタースケジュールに含まれていない製品の需要源です。需要は、リリース計画された販売見積と、供給オーダーに紐付いない受注オーダーに等しくなります。
顧客スケジュール/受注オーダー も、マスタースケジュールに含まれていない製品の需要源です。需要は、計画された顧客スケジュールおよび受注オーダーに等しくなりますが、これらはまだ供給オーダーに紐付いません。