製造における従業員資格は、特定の工程に対して定義された資格と、その工程を報告する従業員が取得した資格を検証します。この機能は、製造現場ワークベンチにおける従業員報告モードでの工程報告に限定されています。特定の従業員資格プロファイルに関する総合的な資格要件と、そのサイトにおける利用可能性は、従業員 資格需要 ページで確認できます。
資格の基本情報はIFS/Human Capital Managementで定義されています。そのため、製造における従業員資格機能を使用するには、IFS/Human Capital Managementがインストールされていることが前提条件となります。
製造における従業員資格の範囲には、能力と資格証明書のみが含まれます。
さらに、 サイト/製造 ページの 資格プロファイルを考慮する ドロップダウンで選択されたオプションにより、製造における従業員資格の検証を行うかどうかが決まります。また、検証の方法については、以下の表に示されています。
資格条件プロファイル考慮 | アクション |
考慮しない | 工程に定義された従業員資格プロファイルは、従業員の資格に対して検証されません。 |
警告付レポート許可 | 報告を行う従業員が必要な資格を持っていない場合、警告メッセージが表示されます。 |
必須 | 工程に定義された従業員資格プロファイルは、従業員の資格に対して検証されます。したがって、従業員は必要な資格を有していることが必須です。 |
各製造工程には、1つの従業員設定資格プロファイルと、その工程を実行するための資格プロファイルがあります。タイプが「サブタスク」の製造工程ガイドラインには、1つのサインオフ用資格プロファイルと、1つの検査用サインオフ資格プロファイルがあります。これらのプロファイルは、以下のIFSコンポーネントに存在するクライアントの工程で定義および表示できます。
これらのプロファイルは、以下のIFSコンポーネントに存在するクライアントの工程で定義および表示できます。
品質プロファイルが関連付けられた工程に従業員を割り当てる際、システムは選択した従業員が資格要件を満たしているかどうかを表示します。また、適切な資格を持つ従業員のみを表示するようにリストをフィルタリングすることも可能です。
作業現場ワークベンチで実行される以下のアクションが、従業員資格の検証を引き起こします。
複数の従業員が工程を実行できる場合、全ての従業員の資格が資格要件に対して確認されます。
工程を承認する際、前の工程の報告は、労働時間を報告する必要がある前の工程に資格プロファイルが定義されていない場合にのみ可能です。
以下の条件をすべて満たす場合、従業員は適格であるとみなされます。
各製造資格プロファイルに対する従業員の利用可能時間は、 製造の作業者能力を計算するを使用して算出できます。計算は、単一のサイトまたはユーザーが許可されたすべてのサイトに対して行うことができます。また、計算を定期的なタスクとして実行することも可能です。 計算終了日 フィールドを使用して、今日からどの日時まで計算を行うかを指定できます。計算終了日フィールドが空白のままの場合、従業員資格要件が存在する工程の最終日が計算の終了日として考慮されます。また、従業員の欠勤は、従業員の利用可能時間を計算する際に差し引かれます。
注記:従業員の作業指示、トレーニング、プロジェクトに既に確認された時間配分は、従業員の利用可能時間を計算する際に考慮されません。
従業員の資格需要および利用可能なデータは、以下のページで確認できます。
また、 従業員資格需要 ページから需要および利用可能なデータにアクセスすることもできます。