このドキュメントでは、デジタル署名とは何かについて、また、ドキュメント管理機能への適用方法について、概要を説明します。技術情報については、 以下の IFS Cloud 技術ドキュメントをご覧ください。
注釈:デジタル署名は、現在 PDF ファイルでのみサポートされています。つまり、Word ファイルを原本とするドキュメントに署名する場合は、署名用に PDF 形式の参照コピーも作成する必要があります。
デジタル時代の署名は強力な暗号化技術に基づいており、デジタル 証明書を利用しています。大まかに言うと、ユーザーには特定の証明書が割り当てられます。この証明書は、ドキュメントファイル (以下、ドキュメントと呼びます) などのデジタル情報に安全に署名するために使用できます。オプションとして、証明書自体を特別な証明機関によって認証し、信頼性をさらに高めることもできます。
ドキュメント管理のためにデジタル署名を使用する最も一般的な方法は、ユーザーに割り当てられた個人証明書を、ドキュメント リビジョンに接続されたファイルに適用することです。これはいつでも実行できますが、ドキュメントが承認またはリリースされたとき、およびドキュメント リビジョンに対して承認手順が承認されたとき (使用可能な場合) に、ドキュメントに署名するのが一般的です。
ドキュメント ファイルに証明書を適用してドキュメントに署名するには、標準イベントまたはカスタム イベントに接続されたイベント アクションを使用します。ドキュメント管理には、特定の時点で発生するいくつかのイベントが事前にインストールされています。これらのイベントに対して、イベント アクション タイプ Online SQL を使用してイベント アクションを構成する必要があります。これらのイベント アクションでは、フレームワーク メソッドを呼び出してドキュメントの実際の署名を実行するための PL/SQL コードがいくつか記述されます。
ファイルに複数の署名を追加することも可能です。つまり、複数の人が自分の証明書を使用してファイルに署名できるということです。通常、承認ステップが承認されるたびに、ドキュメントに署名を追加できます。最後に、ファイルを認証し (下記をご参照ください)、それ以上の署名をロックすることも可能です。
厳密に言えば、ファイルに署名する唯一の方法は、デジタル証明書を適用することです。ただし、ファイルに署名するときに、署名を制御する特定のフラグを設定できます。これらのフラグの 1 つは、ファイルが署名された後に変更できるかどうかを制御します。このフラグを使用することを、署名を認証すると言います。
デジタル署名を紙に印刷する必要がある場合は、署名自体に視覚的な情報を追加できます。これは署名の外観と呼ばれ、以下のいくつかの要素で構成されています。
ドキュメントに証明書を適用する場合、次のイベントが役立ちます。
完全な柔軟性を実現するために、ドキュメントに署名するイベント アクションをカスタム イベントに接続することも可能です。つまり、プロセスに最適なタイミングでドキュメントに署名できるようになります。
これらのイベントに接続されたイベント アクションを作成する方法については、次のパスに従って技術ドキュメントを参照してください。ハIFS インストール ガイド/追加のインストール オプション/IFS Cloud ビジネス コンポーネント/ドキュメント管理 (DOCMAN) /デジタル署名